<根っこをそのまま素材にしてしまおう>
根伏せ(ねふせ、ねぶせ)は根の一部を使って作る方法です。植替えなどで切った根を挿し木のように用土にさし、表面に出ている部分から芽を出させます。面白い曲の付いた根をそのまま使えるので挿し木や実生とは違った素材作りが楽しめます。桜の木などで、地表に出ている根からたくさん芽吹いているものがありますが、その仕組みを利用したやり方です。
・根伏せできる樹種
根伏せが可能な樹種は限られています。一般的にはヤゴ芽を吹くものは根伏せできると言われています。
長寿梅、ボケ、ツバキ、香丁木(白丁木)、キンズ、ロウヤガキ、アキニレ、ハルニレ、サルスベリ、マユミ、ニシキギ、ツルウメモドキ、カイドウ、ムレスズメ、姫リンゴ、富士桜などがあげられます。
・時期
3月から6月(梅雨頃)の時期が適期とされています。春に行うのであれば、発芽が遅かったとしても冬まで生長する期間が長くとれます。秋でも可能ですが、新芽が出てきてすぐに冬を迎えるので注意が必要です。