<消毒はこまめに>
・盆栽を守る消毒
消毒は盆栽を健康にきれいに保つために必要で定期的に行います。病害虫の被害を受けると葉や幹が汚れてしまったり、樹勢を落としたりします。
消毒は殺菌と殺虫の役割があります。殺菌剤と殺虫剤を分けて使っても良いですし、混合して使うこともできます。ただし、混合する時は製品の説明をよく読み、混合して使えるかどうかを必ず確認して下さい。粉末、液体、粒状の三種類があり、通常は水で希釈して使用します。粒状のものは土の表面に播くタイプもあります。鉢数が少ないのであれば小さい容器に入った液体のものを使うと良いでしょう。もしくはスプレー容器に入っている製品を使用しても良いでしょう。粉末状のものは主に農家さんが使うもので、大量に散布する必要がある場合に使います。
殺虫剤ー マラソン乳剤、スミチオン乳剤、アディオン乳剤、マシン油、ダントツ、ベニカマツケアなど...
殺菌剤ー ダコニール1000、トップジンM、ランマン、キノンドー、トリフミン乳剤、ジマンダイセンなど...(粉末状のものは水和剤、液体はフロアブルと表示されることが多い)
殺虫殺菌剤ー 石灰硫黄合剤、サンヨール、ベニカXなど...
展着剤ー ダイン、スカッシュ、アプローチなど...(展着剤は葉や枝、害虫に対して薬剤を付着しやすくするもの)
(殺菌・殺虫剤)
・散布頻度
春から秋までの生長期には月に1回~2回を目安に散布しましょう。殺虫剤は同じものを何度も使用せず、数種類を用意して一回ごとに種類を変えて散布してください。アブラムシなどは世代交代が早く、耐性のある個体には効かなくなることがあるためです。冬は寒くなり始めるころと寒さが緩むころに石灰硫黄合剤やサンヨールなどの殺虫殺菌剤を1回ずつ散布します。*石灰硫黄合剤は小容器での小売りが無くなりました。10L以上での販売になるため、大量に使用しない方はサンヨールなどの殺菌殺虫剤をおすすめします。
・散布する時は…
水で希釈すると言っても農薬ですので、近隣に影響が出ないよう風のない日を選んで散布しましょう。また、肌荒れ等が発生することもあるので気になる方は手袋やゴーグルを着用してください。