<芽摘み>
小さな盆栽は伸びだす芽を摘むことで大きさを維持していく必要があります。また先端の芽を摘むことにより枝元から新しい芽が出やすくなるという効果もあります。
・樹勢の均一化
一般的に樹は日光を求めて強い枝をさらに強く伸ばす傾向があります(頂芽優勢)。高い場所にある芽が一番強くなるので、盆栽で言えば「頭」の部分が一番樹勢が強くなります。強く伸びる芽をそのまま伸ばせば背は高くなりますが、ほかの枝に力が回らなくなります。長年放置された盆栽によくみられる間延びした枝などは、強い芽だけが成長し続けた結果です。弱い枝に力を残すには、強い枝の力を削いでやることです。伸びようとする枝の先端をこまめに摘んでやることで、まわりの弱い枝にも力が付くようになります。樹勢の強い頭の部分は深く摘んで、下枝に行くにつれ摘み方を浅くしていくと良いでしょう。